貸物件を探しているとたまに見つかるメゾネットタイプの物件。
2階もあってその分広く使えそうですが、実際に住んでみるとなるとどうなんだろうと思います。
メゾネットの暮らしってどうなの?
メゾネットのいいところ・悪いところは?
今回は実際にメゾネットの物件に住んで4ヶ月になるわたしが、メゾネットタイプの暮らし心地とメリット・デメリットについてご紹介します。
わたしのが住んでいるのはメゾネットのなかでも、2階建ての住戸が長屋のように連結されているいわゆる「テラスハウス」となります。この記事では、メゾネット=テラスハウスとして記載していますので、あらかじめご了承ください。
メゾネット? テラスハウス?
メゾネットとは2層以上からなる住戸からなる集合住宅のことです。
厳密には1階に入口があるとは限らず、マンションの最上階がメゾネットタイプになっている物件もあるようです。
対してメゾネットタイプのひとつですが、主に2階建ての住戸が連結されて長屋のようになっているものをテラスハウスといます。わたしが居住しているのもこのタイプです。
【テラスハウス イメージ画像】
メゾネット(テラスハウス)のメリット
ここからは、私が実際に住んで感じたメゾネット(テラスハウス)のメリットをご紹介します。
戸建て住宅のように暮らせる
メゾネットは戸建て住宅に住んでいるのとほぼ同じ感覚で暮らすことができます。
その理由としては次のような点が挙げられます。
- マンションの入口ではなく直接玄関から帰ることができる
- 上下階に住人が住んでいないので、集合住宅に住んでいる感覚がほとんどない
- そもそも居住人数が少ない
両隣の家と密着している小さめの戸建て住宅に住んでいる感覚に近いですね。
同居人とプライベートの切り分けがしやすい
家族など複数人と同居している場合は、上下階に分かれていることでプライベートの切り分けがしやすくなります。
例えば、1Fは食事など同居人との共同生活をメインにして、2Fは個人のプライベート部屋・寝室とするなどです。
ワンフロアの住戸でももちろん切り分け可能ですが、メゾネットであれば「1階」と「2階」という境目が明確になるのがメリット。
実際の距離も離れることになるので各自の作業音も気にならなくなり、よりプライベート感が増すのも大きなポイントです。
隣人との騒音問題の心配が少ない
2階までしかないメゾネットでは上下階に居住している人がいないので、上下階の騒音を気にする必要がありません。
騒音を気にするのは左右だけで、さらに角部屋であれば片側だけを気にすればよいのです。
隣人との人間関係のストレスは思った以上に大きいので、そもそも隣人がいない住戸であることの安心感は実際に住んでみてかなり感じています。
災害時の避難がしやすい
1階に玄関がある場合のメリットとなりますが、災害時にすぐに外に出ることができるようになります。
高層のマンションだと災害時にはエレベーターが動いていない可能性があります。その場合非常階段で地上まで下りないといけなかったりして、簡単に外まで避難できない状況も考えられます。
その点1階に玄関があるとすぐに非難ができて安心です。
ただし、大雨の際には床上・床下浸水被害などにあう可能性もありますので、事前に地域のハザードマップなどで確認しておいた方が良いでしょう。その場合も、さいあく上階に避難することもできます。
メゾネット(テラスハウス)のデメリット
今度は逆に、わたしがメゾネット(テラスハウス)のデメリットとして感じている点についてご紹介します。
1階は人目を気にする必要がある
1階に住む者の宿命ではありますが、窓の外を人が通ることがあるので人目は気にしておく必要があります。
特に窓の外が道路に面している場合は、同物件に住んでいる人以外の目にも触れる可能性があるので特に注意が必要。
フェンスなどある物件であればある程度心配はないですが、それでもすぐにのぞき込めるということは気にしておいた方がよさそうです。
具体的にはカーテンで隠すことになりますが、遮光カーテンだと光も入ってこなくなります。
そのためわたしの場合は、光は通しつつ中の様子が見えづらくなる「遮像効果」のあるレースカーテンを取り付けて対策としています。
階段の問題
メゾネットならではの特徴である階段ですが、問題がいくつかあります。
膝が弱い人にはきつい
膝に故障をかかえていたり、年齢を重ねると膝が痛んできたりしている方にとっては、毎日の階段の昇り降りはかなりきついかと思います。
せっかくのメゾネットを活かしきれない可能性があるので、実際に内見にいってどんなものか確認するのも良いでしょう。
なお、これまで階段のある住宅に住んでいなかった方でも、1~2ヶ月ですぐに会談に慣れます。人間ってすごい。
掃除が大変
階段はけっこう埃がたまりやすいです。すぐ掃除したくなりますが、不安定な足場で何段も掃除機をかけたり拭き掃除をするのはそれなり大変だったりします。
意外と騒がしい
これは隣人との関係になりますが、隣の部屋の階段の昇り降りの音がそれなりに漏れ聞こえてきます。
逆をいうとこちらの階段の昇り降りの音も隣には聞こえていることになりますので、騒がしい音で降りたりしないよう気を付ける必要があります。
防犯上気を付けるポイントが多くなる
メゾネットでは防犯上気を付けるポイントもワンフロアの住宅に比べて多くなります。
オートロックがない
まず、マンション入口がない物件の場合は、オートロックのセキュリティはありませんので、その点は認識しておく必要があります。
女性だけの場合は、ホームセキュリティのサービスに入っておくことも検討していいかもしれません。
上の階と下の階、両方の戸締りに気を付ける必要がある
たとえば上の階にいるときに下の階の状況が分かりづらくなりますので、戸締りなどは念入り気を付ける必要があります。
また1階に玄関があるという点でも、高層階に住むよりも気を付けたいところです。
インターネット回線契約はファミリータイプになる(かも)
これはわたしの住んでいる物件だけかもしれませんが、インターネット回線を申込みするときに「集合住宅(マンション)タイプ」を選択したのに、先方からは「ファミリー(戸建て)タイプ」扱いとなると言われました。
料金はファミリータイプの方が高くなってしまいますので、家計上やや負担増となっています。
これは物件によって異なるとは思うのですが、そうなる可能性があると頭に置いておいた方がいいかもしれません。
ミニマリストとしての暮らし心地は?
さて、ここでミニマリストのわたしが、実際にメゾネットに住んでみて感じた暮らし心地をお伝えしようと思います。
結論としては「モノを最小限にしてもやっぱり開放的な物件は他に代えがたい」です。
ミニマリストの特徴として、最小限のモノしか持たないので、生活するだけでは狭い物件でも事足りてしまうのですが、メゾネットタイプのように空間の広がりが感じられる物件は開放感がありとても気持ち良いと感じています。
また、1階と2階に分かれていることで適度にプライベートを保てて心が穏やかに過ごせます。
物理的な距離感はどうしようもないので、家族や同居人がいてお互いのプライベートを大事にしたいと考えている場合はおすすめです。
プライベートを切り分けやすいこと、隣人との騒音トラブルが少なそうなことも、自分に大事なものに集中したいミニマリストには合っているのではないかと思います。
まとめ
今回はメゾネットタイプ(テラスハウス)に実際に住んでみて感じたメリット・デメリットについてご紹介しました。
まとめると以下のとおりです。
メゾネットならではのデメリットも当然ありますが、個人的にはメリットの快適さが大きいと感じています。
物件探しでメゾネットタイプがあったときは検討してみてはいかがでしょうか。
それでは!