こんにちは、ミニマリストのジョイ右京です。
初めてのKindle出版。忘れないうちに記録
2024年1月、約1週間前に人生で初めてKindle 電子書籍をセルフ出版しました。
現在、無事に出版できてホッとしているところですが、今のうちにkindle出版までの備忘録として、やってきた作業や出版後の感想を書き留めておくことにします。
個人的な備忘録になりますが、Kindle出版にご興味がある方の参考になると嬉しいです。
- 初めてのkindleの出版を考えている人
- Kindle出版経験者の人で、自分と他者を比較したい人
Kindle 出版を決めた理由
まず、Kindle 出版を決めた理由についてお話しします。
理由はおもに二つ「kindleは完全無料で出版可能だった」「SNSの毎日投稿で文章力に自信がついた」ことです。
kindleは完全無料で出版可能だった
Kindle 出版を決めた最大の理由は、完全無料で出版できることを知ったからです。
もともと図書館司書として働いていることもあり、本の出版には興味を持っていました。
とはいえ、なんの実績もない私。本を出せるなんて考えもしませんでしたが、無料で出せるなら挑戦しようかという気になりました。
Xの毎日投稿で文章力に自信がついた
kindle出版を決めたもうひとつの理由が、X(旧Twitter)の毎日発信を続けたことで、文章力に(ちょっと)自信がついたことです。
それまでブログを3年ほど続けていましたが、それでも自分に「書く力」があるなんて思っていませんでした。
それが変わったきっかけが、2023年4月からX(旧Twitter)で毎日投稿を始めたこと。
それが半年を越えても継続し、投稿に対して段々と反応がいただけるようになってきたことでした。
それが少し自信になってきているところでした。
いまなら自分の考えを文章化できるかもしれない
これがkindle出版を決意する後押しになりました。
(後にこの自信が打ち砕かれることになります)
Kindle 原稿の基本情報
私が執筆した原稿の情報を以下にまとめました。
縦書き or 横書き | 縦書き |
---|---|
最終文字数 | 17,452文字(目次含む) |
執筆にかかった時間 | 計76時間 |
使用した画像数 | 5つ |
執筆に使用したツール | MS Word |
画像作成に使用したツール | Canva |
順番に解説します。
縦書き or 横書き|縦書き
kindleの電子書籍は、横書きも縦書きのどちらにも対応しています。
私は「縦書き」を選びました。これは、私自身がこれまで好きになった本の多くが縦書きだったからです。
結果的にとくに違和感なく読めたので問題のない選択だったと思います。
最終文字数|17,452文字
最終的な文字数は、目次も含めて17,452文字となりました。
Amazon の商品ページでは55ページとなっています。
自分では多いつもりでしたが、出版後に他のミニマリスト関係のkindle本をみると、150ページ近くのものが多くみられました。
もちろん画像だけのページがあったり等で条件は違いますが、もう少しボリュームがあっても良かったかもしれません。
執筆にかかった時間|76時間
原稿の執筆にかかった日数は2ヶ月強、時間にすると計76時間でした。
書きはじめる前の構成を考える時間を除いていますので、それを含めると100時間近くになったと思います。
これは他の方との比較をしていないのですが、どうなんでしょうね……
作業内容別の時間については後ほど一覧を掲載します。
使用した画像数|4つ
今回の書籍については、私の体験と考えがメインの内容となっていたため、画像は4つに留まりました。
表紙は外注せずに自分でデザインしました。
- 表紙×1
- 標題紙×1
- 室内写真×1
- 収支の一覧×2
執筆に使用したツール|MS Word
原稿の執筆にはマイクロソフトのWordを使用しました。
Wordは、作成したファイルをそのままKindle 形式に変換できます。
設定した書式もほぼそのとおり転換されたので、実際のKindle画面でもイメージどおりになっていました。
執筆に使用したツール|Canva 無料版
画像作成に使用したのはCanvaの無料版です。
Canvaはブラウザ上で画像を作成できるオンラインツール、ブログやYouTubeのアイキャッチでも利用させていただいています。
無料版では一部機能を使えませんが、それでも十分に有用なツールです。
Kindle 原稿執筆の手順と時間
原稿執筆の詳細を以下の表にまとめました。
1. 本のメインテーマ・構成の検討<約10時間>
上記の表にはありませんが、まず最初に書籍のメインテーマと構成の検討をしました。
Excelに思いつく限りのアイデアを羅列し、本が書けるようなテーマがないか検討しました。
アイデア出しには、過去に私が発信したX(旧Twitter)の投稿内容で、反応が良かったものを参考にしました。
実績がないので「ミニマリストになるといいこと」みたいな本はやめました
約1ヶ月をかけて検討した末、最終的にはメインテーマを「なりたくない自分にならない」としました。
これなら、過去の自分の体験とつなげてミニマルな暮らしについても書けると思ったからです。
Amazonで似たような内容の書籍も見当たらないことも確認して確定。
「なりたくない自分」を7つのパターンに分けて原稿を書くことにしました。
2. 粗原稿の執筆<31時間>
考えた構成に沿って、とにかく思いつくままに原稿を書きました。
とにかく勢いのままに最後まで書き上げました。
思いのままに筆を走らせるこのときが一番楽しかった
3. 推敲 1回目<約12時間>
粗原稿を推敲して手直しをしていきます。
正直ここが精神的にダメージがきました。書いた原稿のあちこちに問題だらけだからです。
まだ、全然文章力ないやん自分……
少しだけついていた自信は、ここで打ち砕かれます。
4. 表紙作成<約4時間>
1回目の推敲で精神的ダメージを負った心を休める意味も込めて、表紙作成をしました。
表紙は、ココナラやランサーズなどで外注することもできます。しかし、
とりあえず自分で作ってみないと、人にも注文するのも難しいのではないか
そう考えて、今回は自分で表紙を作ることにしました。
ちょっとタイトルが目立たないかなと思いますが、それなりに納得できる仕上がりにはなりました。
5. 推敲 2回目<約11時間>
2回目の推敲をします。
一度推敲しているにもかかわらず、ここでも要修正の箇所が1回目に劣らずみつかり心が折られます。
構成も気になってきて、章をまるごと付け足したりもしました
6. 推敲 3回目<約7時間>
3回目の推敲にして、ようやく人並みに読める文章になってきます。
ここで、Wordの音声読み上げ機能を使って、耳で文章を聞いて違和感がないか確認します。
目のチェックでは見つからなかったミスも、ここでもたくさん見つかります。
7. 最終調整<約12時間>
ここで、妻にも校正をお願いしてチェックしてもらいました。もらった意見を参考に最終調整をします。
人に見てもらうのはかなり恥ずかしいです。
しかし、見ず知らずの人にお金を払っていただく本になるわけですから、身内に読んでもらっておかしくないかチェックしてもらうのは大事なことだと思います。
8. 原稿アップロード
原稿をアップロードして、Kindle出版完了。
金額は300円としました。まったく無名の素人の私が出版したところで需要はないわけですから、手を出しやすい金額にしました。
また、3日間だけ無料でダウンロードしてもらえる期間を設けました。
実際にKindle 出版をしてみた感想
Kindle出版して2週間が経ちました。
忘れないうちに今現在の感想を記しておこうと思います。。
文章力はまったく足りていないことを実感
多少の文章力がついたと自信をもって臨んだKindle出版でしたが、その自信は打ち砕かれました。
推敲をするたびに赤面するほどの文章力。ついたと思っていた文章力は勘違いであったことを思い知らされました。
正直、自分に落胆しましたが、不思議と途中で止めようという気持ちにはなりませんでした。
どうやら文章を書くこと自体は嫌いではないようです。
有料という責任感の重さ
執筆している間、「これは有料で買ってもらう商品である」ということの責任感の重さを常に感じていました。
ブログ記事は無料公開ですが、Kindleはお金を払ってもらう商品です。
その料金の価値があると認めてもらえるかどうか心配で、出版するギリギリまで文章をチェックをしました。
セルフ出版とはいえども、そこは本当にずっと気にしていました。
SNSの反応に驚き
SNSで出版を報告した後で、これまでやり取りをしていなかったXのフォロワーさんから「ダウンロードしました!」「読みました!」という声を頂戴しました。
これには戸惑いました。
というのも、私のアカウントは他者のアカウントとはコミュニケーションはほぼなく、自分の発信がメインだったからです。
しかも出した本は内容も文章も稚拙。
ちょっと読んでいただけるだけで嬉しいのに、コメント付きで感想を多数いただけたことに本当に感動しました。
このように声をいただけたということは、少なくとも”何か”認めてもらえるものがあったのだと思い、そこは自信にしたいと思っています。
次回作のこと
今作はどちらかというとエッセー寄りのジャンルになったので、もう少しミニマルライフの実用的な内容に特化してもいいかと思っています。
書籍のあとがきに書きましたが、ミニマリストの一般的なメリットについては出し尽くされた感じがするので、すこし特化して書けないかと考えています。
期待せずお待ちいただければ嬉しいです。
まとめ|苦労したぶんだけステップアップできた
今回の記事では、人生で初めてKindle 電子書籍をセルフ出版した私が、出版までの備忘録として、やってきた作業と出版後の感想を書き留めました。
正直、かなりの時間を要しましたし、作業の負担も大きいモノでした。
しかし、お金を払ってもらう書籍を販売するということで、かなりの学びになった部分が大きいです。
確実にステップアップできたと思いますので、今後の活動の活かしていきたいです。
以上、今回の記事が参考なれば嬉しいです。
(参考)
出版の仕方の概要は、ゆらりさんのブログ記事を参考にさせていただきました。
ただし、KDPの登録の部分で「TIN値にマイナンバーを入力しましょう」とありますが、私は空値としました。現状、これによる問題は起こっていません。
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